被保佐人(ひほさにん)

民法上の保佐制度によって保護されるべき本人のことです。本人の判断能力が著しく不十分であるために本人のために保護者を選任すべきとき,家庭裁判所は,本人,配偶者,4親等内の親族等一定の者の申立てによって,保佐開始の審判と保佐人選任の審判を行うことができます。家庭裁判所は,保佐開始の審判をするときに,同時に保佐人を選任する審判をします。これら審判は,家事事件手続法にもとづく家庭裁判所の家事審判なる決定によります。

保佐制度の適用が開始されると,本人は法律上被保佐人となります。保佐開始の審判がなされると,被保佐人が以下の行為(その他の行為に拡張も可能)をするには,保佐人の同意が必要になります。保佐人の同意を得ずして被保佐人がしたこれら行為は取り消すことができます。

  1. 元本を領収し、又は利用すること。
  2. 借財又は保証をすること。
  3. 不動産その他重要な財産に関する権利の得喪を目的とする行為をすること。
  4. 訴訟行為をすること。
  5. 贈与、和解又は仲裁合意(仲裁法(平成十五年法律第百三十八号)第二条第一項に規定する仲裁合意をいう。)をすること。
  6. 相続の承認若しくは放棄又は遺産の分割をすること。
  7. 贈与の申込みを拒絶し、遺贈を放棄し、負担付贈与の申込みを承諾し、又は負担付遺贈を承認すること。
  8. 新築、改築、増築又は大修繕をすること。
  9. 第六百二条に定める期間を超える賃貸借をすること。