司法書士や弁護士のWEBサイトを見ると,ちょくちょく,司法書士の選び方,弁護士の選び方について書いたページを見つけます。
この際はっきり言いましょう。こういうページの多くは自分の事務所の宣伝であってまったく信用ならないと(大きく出ました)。よく読んでみると何のことはない「自分を選べ」と書いてあるだけだったりするからです。
これではいけない。
そこで今日は,一般の人が司法書士や弁護士を選ぶときに参考になる「リアルな情報」をお伝えすることにします。ここに書いてあることはおそらく?本当です。本当であるが故に多少辛らつかも分かりません。
なので,良薬口に苦しということわざを知っている人だけ読んでいただければ結構です。(昔の人のいうことはだいたい正しいように思う。だいたいwですけど)。
まず根本的な心構えを
さて,司法書士などを探す。今日ここでこの問題を考えるときの命題(疑うことのできない前提)はこうです。
何やら立派で有難そうな人ではなく,あなたが今抱えている具体的な法律問題をじっさいに解決してくれる人を探す
なので,この命題に同意しない人にはこのページは役に立ちません。
経歴自慢は信用できない
経歴の種類
経歴といってもいろんな種類があります。あなたが頼みたい業務に関する経験が豊富なら,これ以上のことはありません。専門の事務所で修行していた,事件を取り扱った経験が豊富である,などです。
じゃあそれ以外の経験は?それ以外の経歴は,あまり役に立ちません。例えば,,
業界団体の経歴
業界団体って何??
司法書士会や弁護士会は強制加入団体(法律上,業務をするには必ず加入しないといけない団体)です。だから司法書士や弁護士であれば,必ず事務所所在地の都道府県の単位会の会員です。
業界団体にはいくつのも委員会があります。この委員会,自分が望めばだいたい委員になれます。また田舎の司法書士会や弁護士会には,会員である限り,義務的に,必ず何らかの委員会の委員になるというルールを採用しているところもあります。
さらにいうと,団体の役員(理事など)も,やりたくてやっている人は少ない(東京大阪といった大都市を除く)。押し付けられている人もないわけではない。役員になっているからといって能力が高いとか,人望があるとか,そういうことではありません。
だから経歴にこんな感じのものがたくさん並んでいても,必ずしもその人が立派な人かどうかわかりません。
- ○○司法書士会理事
- ○○弁護士会副会長
- ○○委員会委員長
- ○○委員会副委員長
- ○○対策部部長
拒否せずw普通にやってれば,誰でもその程度の経歴が並ぶものです。自分でアピールするかどうかの違いです。
あと,特定の委員会に所属しているからといって,その分野の知識経験が豊富かというと必ずしもそうではない。幽霊委員もたくさんいますw委員会に所属していない人のほうがその分野に詳しくても何ら不思議ではありません。
つまり,業界団体の役員歴や委員会活動歴は,あまり参考になりません。
業務に関係ない経歴
経済団体や奉仕団体
ロータリークラブ,ライオンズクラブ,商工会議所(商工会),青年会議所など,日本にはいろんな団体があります。これらの団体にはそれぞれ存在意義があり,人脈を広げるのに役立ちます。
ただ一つ言える事。これらの団体での活動歴や役職は,仕事の能力にはまったく関係ありません。いや関係ないばかりか,あまり熱心にそういう活動をしていると有害にすらなります(税務署だって活動費を経費と認めてくれない)。
なぜかというと,これらの活動に費やされる時間が,業務の時間を圧迫するからです。もっと分かりやすくいえば,活動に時間がとられて仕事ができないからです。
司法書士や弁護士の仕事をするうえで,時間というのはものすごく大事です。一つの法令や判例先例,そしてそれら実務上の取扱いを調査するにはとても時間がかかります。「だいたいこんなもん」では済まされません。今分かっている範囲で「間違いなくこれでいい」というところまで調査しないと責任を持って仕事ができないんです。
またそんなことばかりしていると勉強の時間がとれません。法律は常に新しくなるし,知識のメンテナンスも必要です。これには時間がかかります。週に何日も出歩いたり,頻繁に深夜まで酒を飲んでいて良い仕事ができますか?(たまにはいいんですけどねたまにはw)もし学者がそういう生活をしていたら学術論文が書けるでしょうか?そんなピアニストの指は動くのか?自明ですよね。専門家の仕事も同じです。
これ,1日仮に3時間なら3時間,時間さえ取れればダイジョーブというもんでもない。時間が取れても睡眠不足で眠たいとか,二日酔いの頭ならば仕事になりません。ちゃんと体調を整えた3時間じゃないといけないのです。
繰り返しますが,まともに仕事をするにはそれ相応の時間が必要です。そして,事務所維持に必要な最低限の仕事をするだけで結構忙しいのが士業というものです(簡単な分かりきった仕事ばかりしていれば別ですが,そんな人は能力が低いので頼まないほうがいい)。
要するに,いろんな団体の要職を歴任していれば立派で仕事ができそうというのは間違い。むしろ逆のことが多いはずです。私が依頼者なら,いつも事務所にいないそういう専門家に,自分の大事な法律問題を任せたくありません。
議員活動歴
これも仕事にはまったく関係ありません。よく議員さんに頼めばあれこれ融通を利かせてくれると期待をする人がいますが,そんなのは嘘です。少なくとも,裁判所や法務局にそういう仕組みはありませんw国の機関ですので。
裁判所や法務局は,法律や,法律解釈を示した判例先例にしたがいます。政治家の物言いにはしたがいません。だから,議員活動歴が,個別具体的な業務に良い影響を及ぼすことはありません。
学歴自慢は信用できない
東京大学を首席や次席で卒業した人ならば,さぞかし業務能力が高いだろうと尊敬します。しかし司法書士や弁護士の世界にそんな人はほぼいません。なぜかといえば,この仕事をするのに,そんな特異な能力は要らないからです。そういう人は能力をフルに発揮できる場所を目指すので,通常士業の世界には入ってきません。
もう一つ逆の面から説明します。こちらのほうが大事です。仮にうえのような人であったとしても,真面目に一定期間勉強しないと士業の試験には受かりません。いくら恐ろしく頭が良くても,専門知識を大量に勉強しないと受かりようがないからです。つまり学歴が高くても専門家の仕事はできません。士業の仕事については,専門知識>学歴なのです。高卒でも京大卒でもOKです。
繰り返します。士業の仕事をするために大切なのは専門知識とじっさいのキャリア(事件処理の実績)です。学歴は,同輩を見つけて喜ぶくらいしか使い道がありません(専門家サイドのリクルートは別ですよ)。
「何でもできる」は信用できない
さて次。よく「何でもできるは何もできない」って言いますよね。この世界でもそれは同じです。
学校の試験勉強やカルチャースクールのレベルであればまた別です。「まああの人って何でも器用に出来るわね」「あの人は万能選手ね」というのもアリ。
しかし,職業に求められる知識経験は,質量が違います。いろんな分野に片手間で,それぞれいっぱしの仕事ができるほど,日本は素朴な国じゃありません。そういうことをしていると,結局何一つモノになりません。
だから,何でもできる吹聴している人がいれば疑ったほうがいい。「あの人はああいうことに詳しい人だ」「あの人はこういう仕事をしている人だ」とすぐにイメージできるような人に頼むことです。
電話帳広告は信用できない
電話腸広告はお金を出せば載せてくれます。タウンページでも,地域の電話帳でも同じです。資格業は審査も緩いので,普通に申込みすれば載せてくれるんです。最低限の審査はありますが,それだけです。
お金をいっぱい出せば,大きく載せてくれます。お金をちょっと出せば,ちょっとだけ載せてくれますw
ちなみに,私の事務所がある奈良県は,タウンページが3冊に分かれています。広告が少ないので,ちょっと前にNTTが2冊から3冊に分冊化した(全域出すと広告費アップするようにw)。
当所は奈良県北和版1冊のみ掲出。地元の王寺町のところにひっそりとたたずんでおります。これだと月3000円くらい。ページの1/4だと,カラーで3万くらいになると思います(個別の値引きが大きいのでよく分からないんですよね)。
月2,3万だせば,1/4程度のサイズで出せます。つまり,広告が立派で目立っているからといって信用できるとは限りません。広告費を支払えば載ります。
でっかい看板だからといって信用できない
駅前とか,郊外のロードサイドに看板を出しているからといって信用できるわけじゃありません。例えばこういう看板ですね。
,,,
おい!!うちじゃないか!!w まあうちが信用できるかどうかは各自のご判断に任せますが,看板も広告なので,電話帳と同じことです。つまり場所が空いていて,制作費と毎月の広告料を払えば出せます。
看板を出していることから推測できるのは,ちょっとだけ高額の制作費を支払済みで,毎月の広告費を支払えているという事実だけです。
立派なWEBサイトも信用できない
やたらと立派なWEBサイト(ホームページ)だけど記事が何もないとか,人柄がまったく伝わらないとかいうのもやっぱり不気味です。
ヨーロッパの大学の図書館に並んでいるような重厚な装丁の本に,「あいうえお,かきくけこ」しか書いてなかったらどうなんですかそれw著者の名前と住所と,ちょろっと業務内容だけ書いてあったらずっこけますよね。装丁いらんじゃないかとw
WEBサイトも同じ。お金さえ払えば,ガワだけ立派なのをいくらでも作ってくれます。それだとWEB制作者の実力はわかっても,あるじの実力はわからないですね,,だから,WEBサイトはガワではなくて,中身を見るといいです。
人の紹介は信用できない
あまり好きじゃない紹介者が強引に斡旋してくる場合
こんなもの,ぜったいに言うこと聞かないことです。あんまり強引に進められる場合,つるんでいるかもしれませんよ(よく知りませんけどw)。
そもそも,その紹介者のことすら信用できないのに,紹介先の専門家が信用できますか?そんなことありえないですよね。だって紹介者の基準で紹介しているんですからね。
断りにくいかもしれませんが,あとあと困るのはあなたなので,是非これはよしましょう。断りたいときは,こういうといいですよ。
「すみません,,せっかくなんですが,親類に知り合いがいて前から相談してるので,今回は遠慮させていただきます,,ご親切に有難うございます」
いかにも申し訳なさそうに言うのがポイントですw
紹介者がちゃんとした人で親切に斡旋してくれる場合
これは比較的いい方法です。しかしどちらかというと頼まれる側にとっていい方法であり,頼む側にとっていい方法かどうか分かりません(頼まれる側は,信頼ベースがあるので楽だから)。
私は,そういう場合も無条件で頼ってはいけないと思います。確かに紹介者はいい人かも知れません。だから照会先の専門家もいい人に違いないでしょう。しかし,紹介者は法律の専門家ではありません。そうであれば,紹介先の,専門家としての実力を正しく判断できるか疑わしいからです。
照会先は,紹介者が以前頼んだ仕事について詳しかったかもしれません。しかしこれから頼む仕事について詳しいかどうか分かりません。似たように見える事案でも,法律的には分野が異なるケースもあります。
また,紹介者が間に入ることで,お互いに円満な関係を維持しようと無理(我慢)をしてしまうこともあるでしょう。
業界団体の紹介は信用できない
信用できないとうのは少し語弊があるかもしれません。別の言い方をすると,あなたの課題にぴったりな司法書士などを紹介してくれるわけじゃないということです。そういうことはできないんです。なぜできないか?
仕組上(法律的に)できない
司法書士会や弁護士会は強制加入団体です。法律上,入会登録しないと業務ができません。強制加入団体は,会員を平等に扱わないといけません。特定の会員を優遇したり,特定の会員に仕事を押し付けることはできないんです。
もちろん各司法書士会などには,一般の方から専門家の紹介を依頼された場合に備えて,対応する仕組みを整えてあります。ただ,うえに書いたように会員に不平等があってはいけないので,ごく形式的に,機械的に,専門家を紹介する制度になっているんです。だから,団体にお願いしても,あなたに最適な司法書士等の紹介を受けられるわけじゃありません。
物理的(能力的に)にできない
司法書士や弁護士には,医療界のように,学会の認定制度(登録医・認定医・専門医・指導医と同じようなもの)が普及していません。そしてじっさいに仕事をする事務所も,クリニックのように専門ごとに分かれていません。
医療界は医学の高度化や専門化に対応するためにそうなっていきました。この点,必要性は法律業務に関しても同じだと思います。ただ,そうならずに今日まで来ました。原因は,そもそもの需要の大きさ,保険制度があるかないか,専門家の数の違いなどいろいろありますが,とにかく法律業界には専門認定の制度がありません。また業務分野を特に絞っている事務所というのもそれほど多くありません。
業界団体が,会員の自己申告を募って,「取扱分野」を公開することはあります。ただしこれ,専門性を認定しているわけじゃありません。「仕事を受けられますよ」という自己申告に過ぎない。だから,業界団体が,ある分野に専門性の高い人探そうそしてもその手段がないんです。分からない。団体に紹介を依頼しても,詳しい人は斡旋されないということです。
は?文句ばっかりつけて結局どうしたらいいんだよ。
あれもダメ,これもダメじゃ,どうしようもないじゃないか!
という声に応えて,これから前向きな話をします。じゃあどうやって選んだらいいのか,どうやって探したらいいのかを説明していきます。
あなたの感覚は信用できる!なんじゃそれーーー!!
あなたの感覚は信用できます。できるというか,するしかないwという感じです。以上書いたとおりなんですから,信用できるのはあなたの直感と判断力です。
人に紹介されてぶーぶーいうよりも,自分で探したほうがいいんです。自分しか責任をとれないんですからね。これからはダイレクトに突撃する時代です。
ただ,そうは言ってもまったく基準がないと困る。ここまで読んでいただいた甲斐がありません。だから,チェックすべきポイントをいくつかお伝えします。15年ほど司法書士をやってきた当職から見て,参考になると思われるポイントです。
これらを総合的に見て,好き嫌いで判断してください。好き嫌いは大事ですからね。
まず情報収集する
士業というのは,知識を書面に表現する仕事です。知識があるかどうかがまず大事。そしてそれをうまく書面に表現できるかが次に大事です。
なので,それが上手くできるかどうかを見ないといけません。なかなか一般には難しいですね。とにかく必要なのは,その人が書いたもの,発表している情報を見つけることです。現実的には,事務所のWEBサイトくらいしかありませんね。ネット検索して,論文やブログなどを見つけることができれば,それを読むのもよいです。
フィーリングが合うか
WEBサイトの感じ
WEBサイトをぱっとみて明るいですか?楽しそうですか?あるいは,凄く信頼できそうな重厚な感じがしましたか?WEBサイトも人間が作ったものならば,何か感じるものがあるはずです。
かっこいいですか?かわいらしいですか?センスはどうですか?そういう素朴な印象も結構大事かと思います。
文章から感情が伝わりましたか?本人が自分で書いていそうですか?自分の経歴ばっかり自慢していませんでしたか?
あと,更新されているかどうか。メンテナンスされているかどうか。大事な自分のWEBサイトをほったらかしにしている場合,そこからどんなことが推測されるでしょう?いろいろ考え見ると良いです。
電話した感じ
電話して本人が出ましたか?事務職員が出ましたか?第一声は明るく活き活きしていましたか?それとも無愛想な感じでしたか?電話してきたお客さんに無愛想な事務所だとそれはどうなんですか?花火職人ならそれでもいいですが,社会を相手にしている士業の事務所でそれだと困ります。
こちらの言いたいことをちゃんと理解してくれましたか?それとも一方的にしゃべって電話を切りましたか?電話を切った後どう思いましたか?嫌な感じはしませんでしたか?
話を聞いてくれるか
じっさいに事務所に行ってみましょう。本職はちゃんと話を聞いてくれましたか?あなたが言いたいことは正確に伝わりましたか?とにかく話を聞くという姿勢で対応してくれましたか?それとも面倒くさそうにしていましたか?よく観察してみてください。
知識は大丈夫か
WEBサイトから判断
WEBサイトには,頼みたい仕事の内容について詳しく書いてありましたか?その分野に力を入れて取り組んでいる様子が伝わりましたか?また,あなたの知らないことが何か一つでも書いてありましたか?
それとも業務分野をずらずらと並べてあるだけでしたか?もしそうなら,頼みたいことについて専門知識を持っているかどうか不安になりますね。
質問してみて判断
ひととおり話をして,相談に関する答えをもらいました。その答えや解決方法に納得しましたか?意味がわかりましたか?ここでいう納得とは,全部言うことを聞いて,言うとおりにしてくれるという意味じゃありません。できることはできる,できないことはできないと,筋を通して回答してもらえたかということ。
思っていたことができない場合,その理由を説明してもらいましたか?なるほどそうかと感じましたか?納得できないのに頼んではいけません。
明確に提案してくれたか
結局どうしたらいいのか分かりましたか?選択肢をはっきりと示してくれましたか?あるいは,「これでいきましょう」と言ってくれましたか?
こんな考え方もある,あんな考え方もある,,自分で決めてください,,というような回答ではありませんでしたか?もちろん選択肢と,それに対応するリスクを説明してもらい,最後にどうするか決めるのはあなたです。でも,分からないから相談しているのに,全部並列に説明されると困りますよね?そんなときは,「先生はどう思いますか?」と聞いてみてください。それでもうにゃうにゃいう場合,知識がないか,単なる責任回避なんじゃないかと疑いたくなります。
私は,専門家にはある程度のリーダーシップが必要だと考えています。
事務所は怪しくないか
片付いているか
事務所がめちゃくちゃ綺麗である必要はないと思いますが,ある程度整理整頓されてないと不安です。
「天才の机はぐちゃぐちゃだ」とか「片付けと仕事の能力は違う」とかいう話しがある。それは確かにそうなんですが,士業の事務所は片付いているほうがいいです。
まず扱う資料が半端なくたくさんあります。そして,必要に応じて,すぐ取り出して確認できないと困ります。あと所内に,他人様から預かった貴重な文書の原本がたくさんあります。机や棚がぐちゃぐちゃでは,紛失したり,破れたり,コーヒーをこぼしたりwするじゃないですか。間違いなくしますよね?
だから,事務所に相談にいったら,所内が整理整頓されているかどうか見るといいですよ。
アクセスはいいか
アクセスがいいに越したことはありません。家から近い,駅前にある,車で行きやすいなどなど,いろんなことを考えてみてください。仕事の内容にもよりますが,何回か通うならアクセスがよいと楽ですよ。
費用は明確か
手続の費用に関しては,三つのポイントで考えてみてください。
- WEBサイトに費用が載っているか
- ○円~とう漠然としたものじゃないか
- 仕事を依頼するときに,概算金額を教えてくれるか
WEBサイトに費用が載っていない場合,単に面倒くさいか,費用を出せない理由があるか,自分の事務所の費用に自信がないか,そのあたりの理由が考えられます。いずれにしても,利用者にとって,あまり嬉しくない理由です。
また「○円~」となっていては,上限が青天井で意味がないですよねw気持ちはよく分かるんです。法律業務は個性が強いので,事案によって手間が驚くほど変わります。一律に値段を出すのは難しいんですね。例えば,円満家族のニュータウンの親子間相続と,田畑を含めて20筆,登記名義もバラバラ(誰かすらわからない),戸籍も複雑な相続では,完全に別物ですから。とはいえ,標準的なケースについて,費用を明確にする努力をしているかどうか。この点をチェックしてください。
最後に,仕事を依頼する前に,だいたいの費用を計算してもらいましょう。詳しい相談をすれば,およその計算ができるはずです。ただし仕事の性質上,1円単位まで見積書を出すのは無理です(書類収集などをしてみないと何が必要かわからないからです)。だから「○円くらいまで」「○円前後」というところまで教えてもらいましょう。それも教えてくれないやら依頼するのは止めるべきです。
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