登記請求権(とうきせいきゅうけん)

取引の相手方などに対して,登記をしてくれと請求する権利のことです。例えば不動産の売買契約をして不動産の所有権を取得したら,登記をしないと第三者に対抗できません。登記をしないと第三者に権利を奪われてしまう可能性があるのです。だから登記を急ぎます。この時,買主は,売主に対して,自分名義に登記を移してくれと請求する権利があります。これを登記請求権といいます。
この登記請求権の法的性質(法的根拠)について,法律学ではいろんな議論がされています。上記の売買契約のように単純なケースだけではなく,いろんなケースで登記請求権を認めていく必要があるからです。登記請求権には,次のようなものがあると考えられています。

・物権的登記請求権(物権的妨害廃除請求権による)
物権者は物権の効力としての登記請求権を持つとするもの。
例)所有権や抵当権の抹消登記請求など
・物権変動的登記請求権
物権変動自体から登記請求権が発生するとするもの。
例)A→B→Cと所有権が移転した際の,BからAへの移転登記請求など
・債権的登記請求権
当事者間の合意によって登記請求権が発生するとするもの。
例)売買契約による所有権移転登記請求や,賃貸契約による賃借権設定登記請求など