節税養子(せつぜいようし)

文字通り,実親子関係と同じような実体がないのに,節税のためにされる養子縁組のことです。節税とは,相続税の節税です。よく孫が祖父の養子に入ります。
相続税には基礎控除というものがあり,ある程度の財産までは税金がかかりません。資産があまりない人の相続から税金をとらないようにする配慮です。平成27年の相続から,この基礎控除の額は,次の式で計算する金額になります。「3000万円+(法定相続人の数×600万円」
さて,子供は法定相続人になります。よって,子供の数が多ければ,相続税が課税されない基礎控除の額が増えるのが分かります。ただし,これを無制限に認めると相続税の課税逃れが横行するため,現在の法律では,実の子がいる場合は養子は1人まで,実の子がいない場合は養子は2人までの分しか,基礎控除の勘定に入れることが認められません。もっとも,これはあくまで税法上の話で,民法上は養子の数に制限はありません。