家事調停(かじちょうてい)

家事事件手続法に定められている紛争解決手続きの一つです(もう一つは家事審判)。家庭に関する事件について,家庭裁判所でする話合いです。家事調停員が仲介をしてくれます。家事調停を利用することができるのは,人事に関する訴訟事件(人事訴訟法が定めている離婚事件など)のほか,家事事件手続法別表第2(親権者の変更,養育料の請求,婚姻費用の分担,遺産分割といった対立構造のある事件)に定められた事件などです。なお,これらの事件について「訴訟」(たとえば離婚訴訟など)を起こすときは,前もって,家事調停の手続をしなければいけません。調停が成立しないときにはじめて訴訟ができます。これを「調停前置主義(ちょうていぜんちしゅぎ)」といいます。訴訟の前に,今一度話合いによる解決ができないか試すためです。