意思能力(いしのうりょく)

自分の行為の結果を認識して弁えることができる能力のことです。法律の世界は,判断能力のある人間が,自分の意思で,権利や義務という法律関係を発生させるが故に,それらに法的拘束力があるという私的自治の原則(自分で決めたから守る)に立っているので,意思能力がない者のした行為は無効になります。一般的には,幼児,泥酔者,高度の認知症患者には意思能力がないとされます。このような,私法上の能力基準には次のようなものがあります。

○権利能力 権利や義務の主体になりうる能力。法律上人といえるかどうか
○意思能力 以上のとおり。事理弁識能力
○行為能力 行為の結果を確定的に有効にする能力。未成年者などは行為能力がない。
○遺言能力 有効に遺言をする能力。満15歳であることと,意思能力があること
○訴訟能力 有効に訴訟行為をする能力。未成年者などは訴訟能力がない。