被相続人(ひそうぞくにん)

死亡して相続の対象になる人のことです。死亡して相続の対象になり,財産が引き継がれる対象となる人を被相続人といい,その人の財産を引き継ぐ人のことを相続人といいます。

法律上,相続が開始する唯一の原因は,人の死亡です。そして,被相続人になることができるのは生身の自然人だけです。法人は相続の対象にはなりません。会社等の法人の制度にも,当該法人が解散消滅してその権利義務が引き継がれる法律関係が考えられますが,それは解散や合併等であって,相続ではありません。

相続が被相続人の死亡によって開始すると,被相続人に属していた財産に関する権利義務は,即時に,包括して,相続人に引き継がれます。ただし,極めて属人的な法律関係であって被相続人との間でしか成立しえない権利義務は引き継がれません。そういうものを一身専属権と呼びます。

(相続の一般的効力)
第896条 相続人は、相続開始の時から、被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する。ただし、被相続人の一身に専属したものは、この限りでない。