私は,毎年今頃の季節になると,必ず食べたくなるお気に入りの果物があります。その名は,デコポン。上部にポコンと突起のある,愛らしい形の柑橘類です。スーパーでも販売されていますから,ご存知の方も多いかもしれません。
私とデコポンとの出会いは,1999年の3月。以前勤めていた会社で広島に出張したとき,広島駅構内で販売されていたのを見つけて,買って帰ったのが最初です。売り場に,「お土産に最適!」みたいな宣伝文句が掲げられていたのでつい買ってしまったものの,全体的に表面がざらざらと粗くて固い感じで,あまり甘くなさそうに見えたので,「ホントに美味しいのかな・・・」と,帰宅するまでは半信半疑でした。しかし,一口食べてみてびっくり!ものすごく甘いではないですか。果肉はオレンジとみかんを混ぜたような味で,やわらかく,とてもジューシー。私は,「なるほど,これはお土産に最適だわ」と,うなずきました。
調べてみると,デコポンは清見オレンジとポンカンを交配したもので,1972年に熊本で誕生したのだそうです。名前の由来は,「デコのあるポンカン」の略なのだとか・・・。もともと,清見オレンジは温州みかんとオレンジをかけあわせたもので,ポンカンはインド原産のみかんですから,一口食べた瞬間「みかんとオレンジの味!」と思ったのも納得です。薄皮は柔らかく,種もないので,パクパクと食べられます。
このように,みかんとオレンジのいいとこ取りをしたようなデコポンですが,形が不揃いといった外観上の理由で,なかなか市場に出回らず,広く普及するようになってきたのは平成に入ってからとのこと。デビューから売れるまで,長くかかったのですね。
私は今週すでに,2個も食べました。絶対クセになる味ですから,今までその存在を知らなかった人,また,見た目だけで買うのをためらっていた人は,だまされたと思ってぜひ一度食べてみてください。







