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戸籍や住民票を他人が取れるケースについてレクチャーするよ!

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投稿者:中尾 哲也
他人が戸籍や住民票を請求する
  • ほったらかしにしておいた債権者から引越先の住所に請求書が届いた。裁判所からの訴状が届いた。
  • 家を出たまま長らく連絡をとっていなかった兄弟から親父が死んだと手紙が来た。

「おいぃいいいぃ!どないして住所調べたんじゃああ」「何勝手に人の住所調べとるんやああ,個人情報取りやがってコノヤロー!違法や違法!訴えてやる!」

と,,,思われました??

確かに「もう俺のことはほっといてくれよ」とTVドラマばりにひっそりと身を潜めていたあなたにとって,昔の自分を知る人からの連絡はあまりうれしくない場合もあるでしょう。自分の知らないところで他人が嗅ぎ回っているのは誰だって気持ちがいいものじゃありません。

しかし!!うえのケースは,違法ではないと思われる。つまり,債権者や兄弟があなたの戸籍や住民票を勝手に調べて連絡をよこしたことは,違法ではないと考えられるのである。

「そんなことあるかい!個人情報やないかい!プライバシーやないかい!!」とそれでも鼻息の荒いあなたに向けて,今日は,他人があなたの戸籍や住民票を取ることができるケースについて説明します。

これは逆にいえば,あなたがその他人の立場になったとき,調べたい相手の戸籍や住民票を調べる方法を説明することにもなります。つまり相手の味方をしているわけじゃなく,客観的に法律の仕組みを説明しようって訳です。

なので,とりあえずそのその怒りをしずめて,冷静に読んでいただければと思います。

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確認。今日説明すること

今日説明するのは,本人ではない「他人」が,戸籍謄本や住民票を,役場で「正当に」取ることができる場合とその方法です。
本題に入る前に,戸籍とは?住民票とは?ということについてちょっと確認してから進めることにします。

戸籍とは?

よーするに

煎じ詰めていえば,「国がお前を把握してやるぞエヘヘ」という書類です。日本国が,あなたの存在を,ちゃんと登録して把握する情報のことですよ。怖いですか?怖いでしょう?怖いけども,まあ必要なものでもあります。

戸籍の肝は「本籍」ってやつです。ある場所・地所・所と,人が結び付けられた概念(考え方)です。その人の本来あるべき場所ってこと。昔の日本人の人生は一つの土地と強く結びついていて,土地は単なる財産という扱いを超えてました。人間が上から目線でこれを扱うというような対象ではなく,土地はある意味宗教的な存在でした。人と土地は一体化していたんですね。その名残りで,いまでも本籍地と人を関連づけて戸籍ができています(本籍地は住んでなくても建物がなくても何でもいいんです。不思議ですね。そろそろ限界かもしれませんねこの仕組み)。

戸籍はその本籍地のある市町村役場で管理されます。「氏を同じくする核家族」で作られていて,結婚したりすると出て行きます。

もう少しだけ堅苦しく言っておくと

戸籍とは,人の法律的な身分関係を登録して管理し公証する国の制度のこと。日本では,人の出生から死亡に至るまでの重要な身分関係の変遷が戸籍に記載されることになっている。戸籍法に詳しいことが定められている。戸籍には「本籍」が記載されていて,本籍地の市町村役場で管理される仕組み。戸籍は,「市町村に本籍のある夫婦及びこれと氏を同じくする子供」の単位で作られる。夫婦同一戸籍の原則,親子同一戸籍の原則,同一戸籍同一氏の原則といったルールが適用される。

あーしんど。

住民票とは?

住民票

こっちはもうちょっと軽いですよ。どこに住んでるか登録して証明する制度。はい,おしまい。これは新しい制度ですよ。根拠になる法律の住民基本台帳法自体,昭和42年にできています(その前の住民登録法は昭和26年)。戦後も戦後です。

まさに住所を登録して証明するのが目的。住所に関係する行政サービスとも結びついています。あと選挙の関係ですね。

住所地の市町村役場が管理しています。市町村役場には住民基本台帳という台帳があります。これは何かというと,市町村内の住民票を寄せ集めたものです。住民票の集合体に住民基本台帳という名前を与えよう!ってことです(何じゃそれ)。

住民票は世帯ごとにできています。世帯主ってありますよね,あれです。一緒に住んでいても,世帯を分けることができます。そうすると世帯主はひとところに複数いることになります。

戸籍の附票??

今日はついでにもう一つ書類を覚えて帰ってください(別にどこにも来てないしw)。無料ですよ(当たり前やし)。戸籍の附票ってやつです。こいつはなかなかニクイ奴なんです(便利って意味)。あんまり聞いたことないですよね?戸籍の附票さんについて。控えめな人ですからね。

まず,戸籍の附票は,住所を証明する書類です。だから,その存在は住民基本台帳法に書いてあります。しかし,戸籍の附票は,本籍地の役場で,戸籍と一緒に管理されています。名前のとおり,戸籍のおまけ,コバンザメ君です。

戸籍の附票には,住所の変遷が全部書いてあります。住民票って現住所と前住所しか書いてないんですね。戸籍の附票には全部書いてあるのでつながりをつけるのに必要なんです。何で本籍地で管理している戸籍の附票に住所が全部書けるの?それは,役場がこういう情報交換をしているからです。

あなたが住所移転を新しい住所地の市町村役場に届出

新しい住所地の役場が,あなたの本籍地に,住所移転があったことを通知

本籍地の役場が,あなたの戸籍の附票に,新しい住所を書き書き!

戸籍の附票という住民票的な書類がある。住所が全部のってくる。本籍地に戸籍と一緒にある。このことを覚えておいてください。

戸籍や住民票を他人が取れる(取られてしまう)ケース

では,本題に入ります。どういう場合に本人以外の他人が戸籍を取れるかは,戸籍法や住民基本台帳法に詳しく書いてあります。法律はややこしいので,かいつまんで説明しますね。

◎ 戸籍(と戸籍附票)は,本人の「配偶者」と「直系尊属」と「直系卑属」は問答無用で取れる(これは他人とはいえないね。本人以外という意味)

旦那や嫁,父母や祖父母,孫子の関係にあれば,それだけで本人の戸籍や戸籍附票が取れます。理由とか説明する必要はありません。

◎ 住民票は,本人と「同一世帯」になっていれば問答無用で取れる(こちらも他人ではないか,本人以外)

以上,家のもんじゃい!はよ出さんかい!ってなもんです(そういう言い方はしないでください。少なくとも中尾にそう教えられたとか言わないようw)。

◎ 権利を行使したり,義務を履行するために必要なとき

権利を行使するというのは,文字通り,自分のもっている権利を実現するために必要なときです。お金を貸していて債務者が死んだので相続人に請求したいとか。請求してんのに何の返事もないから家行ったら表札変わってた,くそぉおおおと追いかけるときとか。

あ,冒頭説明したものがいきなり出ました。そうです。お金の貸し借りでも何でも,自分の権利を行使するために必要なときは,相手方の戸籍や住民票が取れるんです。確かにこれらにはプライバシーが記載されていますが,プライバシーや個人の情報は無制限に守られるわけではないです。やることをやっていれば最大限守られますが,あなたのプライバシーを守るのと,本当に権利を持っているのに実現できていない人を援助するのとどっちが大事かって話です。それは,やっぱり権利を持っている人の権利を優先するのが筋です。だから,こういう場合は戸籍・住民票は取れるし,取られてしまいます。

義務を履行するために必要であるときにも取れます。例えば生命保険会社や企業年金が受取人である相続人を調べたりするときです。

なお,じっさいに役場に請求するには,「借用書(金銭消費貸借契約書)の写し」とか,準備している訴状の写しとかを役場に持っていって,権利者であることを分かってもらう必要があります。

◎ 国とか地方公共団体に提出する必要があるとき

裁判所や法務局(法務省民事局の法務局)などに何かの申立てや申請をするとき,添付書類として戸籍謄本や住所証明を求められることがあります。これを出さないと,手続ができない訳です。そんなときに他人の戸籍が取れないと,手続ができないことになります。

例えば,遺産相続でもめて遺産分割調停を裁判所にお願いするとき,相続人全員の戸籍などを集めないといけません。だけどもめている相続人に戸籍を取ってくれとお願いできますか?できませんよね?だから,こういうときは,あなたが他の相続人の戸籍謄本などを集めることができるんです。
また,不動産の相続による名義変更をするにも,法務局にいろんな戸籍や住所証明を出さないといけません。不動産登記法でそう決まっているからです。このときも同じく,相続人のうちの1人が,他の相続人の戸籍を取ることができます。

じっさいに役場に請求するときは,
「裁判所に遺産分割調停を申し立てるのに必要だから」「法務局に相続登記をするのに必要だから」と伝えれば出してくれます。当然自分が相続人の1人だと分かってもらう必要があるので,それが分かる自分の戸籍謄本などを持参する必要があるでしょう。

◎ そのほかどうしても必要性があるとき

これは,うえの二つに準じる場合のことだと解釈されてます。法的に,厳密にはうえの二つに当たらないけども,それに極めて近いよねという場合があるにはあります。ややこしいのでこれは省略しますか。

◎ 国とか地方公共団体,それから弁護士・司法書士などの士業は必要に応じ取れるよ

戸籍や住民票は国などが作っている仕組みなので,必要だったら調査されてしまいます。これは仕方ないですね。あと,弁護士や司法書士等の士業が仕事を受けた場合,必要なら職務上取れます。取れないと仕事ができないからです。

  1. 弁護士,司法書士,土地家屋調査士,税理士,社会保険労務士,弁理士,海事代理士及び行政書士が事件を受任し,業務遂行に必要がある場合は,依頼人自体が上記の取得理由を有している限り,士業が代わって請求できる。
  2. ただし,弁護士,司法書士,土地家屋調査士,税理士,社会保険労務士及び弁理士が,紛争解決業務を受任し,業務遂行に必要がある場合は,依頼人自体が上記の取得理由を有していないくても,士業の独自判断で請求できるのだ。

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まとめ

いろいろややこしいですが,覚えておけばいいのはこのくらい!弁護士とか司法書士に仕事を任したときは,お願いすれば勝手にやってくれるので気にすることはありません。

取れるケース

  • 法的な権利があって,それをいますぐ行使しないといけないとき
  • 法的な義務がって,それをいますぐ履行しないといけないとき
  • 国や地方公共団体に出さないといけないとき

取れないケース

  • 単に調べたいとか,興味があるとかいうだけ
  • 嫌がらせしたり,プライバシーを暴こうという不当な目的でする(当然)
  • 権利があってもまだ弁済期が来てなくて法的に請求できないとき
  • 取れるケースに当てはまっていても,役場に身分証明を持っていかないとき
  • 取れるケースに当てはまっていても,疎明資料(権利があると分かってもらう資料)がなく,ちゃんと役場に伝わらないとき

役場に行くときの注意事項

  • 身分証明書を持っていく
  • 権利行使の場合は,借用書契約書訴状を役場に持っていく
  • 国や地方公共団体に提出する場合は,提出先が本当に「国」の機関なのかなどをちゃんと調べる(例えばさっきの法務局は法務省の民事局の法務局だから国の機関)。そして役場にちゃんと伝える。「提出先」「取る理由」を伝えないといけないことになってます。「裁判所」「相続放棄」の手続をするのに必要だからとか。

 

PS タイトルみて集まってくれた皆様へ。戸籍や住民票がとれるのは本文のとおりちゃんとした権利を持っている人だけです。戸籍法などに書いてある人だけ。他人の戸籍や住民票を調べたいだけの「悪い人」はごめんなさいです。繰り返しますが,法的根拠がないと他人の戸籍等はとれませんのでそういう人はあきらめてください。

 

どうしても他人の戸籍や住民票を調べたい方は,,,

司法書士に次のどれかの業務を依頼してください。

  • 示談交渉
  • 内容証明郵便の作成
  • 裁判所提出書類の作成
  • 訴訟の代理

内容証明郵便の作成は,3万円程度まででお受けします。遠方の方でも大丈夫です(全国対応)。

依頼方法は,以下のアドレスに直メールか以下フォームメールに事情を書いてお送りください。

info@meitoku-office.jp

お問い合わせ

 

つづきにどうぞ

戸籍や住民票を調べるってことはもしかして行方不明?

困った行方不明!どうなるどうする?捜索や相続の法律手続

戸籍をとったらどうする?相続?遺産を調査しますか?それならこちらが参考になります。

自分でできる!相続財産の調査方法を誰よりも詳しく説明します

それとも借金のことを調べますか?

借金・債務を相続した人が絶対にやるべきことをお教えします

ブラックリストのすべて!意味・内容・消えるまでの期間

司法書士や弁護士に依頼して取ってもらうときは誰に頼むかよく考えること。何かしら事件(仕事)も依頼することになるので。

誰も教えない司法書士や弁護士の選び方の真実(探し方のポイント)

逆パターン??まさか偽者(ニセモノ)の弁護士や司法書士に戸籍請求されていたりして?不正請求もないわけじゃありません,,

【決定版】ニセ弁護士やニセ司法書士が本物かどうか確かめる方法

 

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