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2010年7月11日 11:30

とりあえずビール。

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夏はビール。

この言葉は酒を飲むものにとっての真理だ。そうだ、と万人を頷かせる力を持っている。日本を見て回った外国人が、日本で夏場に一番飲まれる飲み物はビールであり、一番人気のある銘柄は「とりあえずビール」であるらしくほとんどの日本人はお店でまずこれを飲んでいる、なんて報告した笑い話があるが、それほどに夏にビールは売れ、飲まれ、楽しまれる。

日本のビールはほとんどピルスナーだ。お酒好きならピルスナーがビールの製造方法の一つであって、世界中、とりわけドイツやベルギーには他にもたくさんのビールがあるということを知っているが、その他大方のものは知らない。ピルスナーのあのすっきりとした苦味がビールを定義し尽くしている。

さて日本人の不思議なところはやたらと西欧人に劣等感や憧れを持つかと思えば、一方で盲目に日本の一部に世界一の名を与えて封蝋をすることで、日本の自動車に勝るものはないとか(これは一面的な事実である)、日本の先端科学は多くの分野で一番であるとか(これは全く事実誤認である)、少し考えたり実践をすればそれが有り得ないことがわかるような思い込みをする。事実と異なる悲観や、事実と異なる楽観が、そこらじゅうに溢れている。

この点日本のビールは世界一旨いと言っている人はそうそういないから、事情としては少し異なるのかもしれないが、ピルスナービール以外におよそよく飲まれるビールはないと信じきっているところはそういった事情に少し近いような気がする。ビールの発祥国でもないのに、ビールはこれしかないと信じきっているところ。積極的に本物を辿らないところ(ピルスナーはもちろん美味しいが)。

前置きはよし、さあ、今年は、ドイツビール、ヴァイスビール(ヴァイスビア、ヴァイス、ヴァイツェン、呼び方色々)で一夏中を乗り切ろうと思う。
少し残っているプレミアムモルツは基本的にはお休みにする。

私はドイツビールが好きだ。中でもヘーフェヴァイツェンが一番好きである。ここでビールのうん蓄を披露するほど詳しくはないが、ヘーフェとは酵母をろ過していないもののことであり、ヴァイツェン、ヴァイス、ヴァイスビアとは醸造方法等ビールの性質を規定する一番の大分類の名称で、上面発酵、小麦50パーセント以上使用等を要件とする白ビールのことである。

東京は知らないが、関西ではいたるところで各種ヴァイツェンを飲めるということにはなっていないので、好きではあっても特定の店に飲みに行った際のひそかな楽しみのレベルにとどまっていたところ、最近ネットで色々と手軽に注文できるようになっているのを知って思い切って数を頼んだ。インポートなので、またビールなので、商品によって賞味期限が読めずあまりまとめ買いもできないが、それでも一夏十分に酔い通せるだけの量である。

今回は、最近ミュンヘンで絶大な人気というフランツィスカーナー、森鴎外愛飲という物語つきのアンデックス、日本に著明なエルディンガー、渋いところでシュナイダーの四種類。すべてヘーフェヴァイツェン(後からホフブロイ、パウラーナー、ヴァイエンシュテファンも追加)。

早速自宅でゆっくり飲んでみるという初めての経験をしている。バナナフレーバー。フルーティー。やっぱりどれも美味しい。1リットルくらいはすぐに空けてしまうが、煙立ち上るごとくゆるやかに徐々に体全体を侵してゆく酔いのシステムは、どうもピルスナーと異なるように仕組まれているらしい。大量に買い込んだことは今まで無かったので、一夏通して飲み比べて、酔いの中にその確かな違いを見極めてみたい。

それにしてもお酒は楽しい。スコッチも、ヴァイツェンも、日本酒も。とはいえ私のような素人がこれを見極めようとあまり深入りすると危険である。蒸留所、醸造所、、、和洋の中世(時代、文化、思想等)にまで思いは飛んで、認識欲は喚起され、これらはどれも生理学的な酔いを超えて、毎日の現実生活に色を失わせる類の魅力を匂わせている。体の自愛は無論、社会生活的に酔わない自制心が大切である。

ところでお酒好きの友達へ。上記、少し買い込みすぎた嫌いがあるので、今ならうちでヴァイツェンが飲めます。フリーです。帰りはタクシー等の条件にて、宜しかったらどうぞ。

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2010年7月10日 17:15

キーボード新調。

6月に、今年の梅雨は近年稀に見るしっかりとした梅雨だ、梅雨らしい梅雨だ、なんていうことを毎日更新される不思議な週間予報なんていうものを眺めながら考えていた。眺めるごとに、今後の一週間がおよそ雨の印で塗りつぶされているというようなこともあった。

しかし今年もどうかな。雨と言えば日が射すし、晴模様になるかと言えば押しつぶされるような曇天と止みそうに無い雨に裏切られるようなことで、もはや早々に梅雨も明けそうな今になってみれば、やっぱり今年も梅雨らしい梅雨を過ごしたとは言えなかったように思う。結局天気予報は的を射ないし、雨もそれほどは続かなかった。

ただ天気予報をそれほど責めるのは可愛そうだ。何か観測上の類似天気図等基礎的データを100件ほど出してきてその後の天気の推移の実績を百分率で表現したものが天気予報であり降水確率であるというようなことを聞いたことがあるが、これって数学上の確率論に少しでも乗る話なんだろうか(中尾は確率論を理解していないので誰か教えてください)。統計や経験則であるということは理解できるが。

ともかくその土地のその気候のあるべき姿や本来の姿を前提できず(これができれば神である)、それが変動し、またそれに影響を与える諸条件すら認識できない状況においては、天のすることはわからない、1mm以上の雨が降るかどうかわからない、あえてわからないことに数字を与えるとすれば50パーセントを超えて雨の降る振らないに汲みすることができないとしか言えないような気がする。よってこんなことを予想するのは、ある意味では、若き日にどんな美女を抱き寄せることも容易だった男が、十年後に腹の出た姿で我が妻に夜の生活を拒まれることがあるかないかの答えを求められるようなもののようにも思え、従ってこんなあるかなしかの梅雨に、どうにもあたらない天気予報のお天気キャスターを責める気には到底なれないのである。

脱線した。

とはいえやはり鬱陶しい梅雨だから、色々な物事を心機一転代えてみようと思い立った。

手元で言えばコンピューターのキーボードを新調した。もともとキーボードは好きで、一式高級キーボードといわれるものを試してきたが、つい先日までは事務所の自分のコンピューター、自宅のコンピューターともに、富士通関連会社のリベルタッチというものを使っていた(型番等詳細は割愛、以下機種について同じ)。事務所スタッフは東プレのリアルフォース(テンキーあり)やフィルコの茶軸等を使用している。

詳しい人は詳しいだろうがほとんどの人は詳しくないと思われるので言うと、キーボードはキーの機構にメカニカル方式やメンブレン方式、無接点やなんちゃらかんちゃらという種類があってこれがキーボードの肝である。キーボードはキーを叩くのみの機械だから当然のことで、この機構の良し悪しによって一番重要なキータッチのほか、耐久性や打鍵音等が変わってくる(これを言い出すと非常に長くなるので割愛)。

今般私も東プレのリアルフォース(テンキーなし、キー圧差あり)に変更した。やっぱりこれはいい。当面はこれでいこうと考えている。

ところで高級キーボードの世界では、このリアルフォースとPFUのハッピーハッキングキーボードが競っていて、タッチだけならリベルタッチがいい線を行っている。フィルコ(チェリーの茶軸や青軸)はタッチの店でも供給の安定の点でも少し劣っている。見たところリアルフォースが実績からみても王道を行っているように思う。値段はリアルフォースなどは2万円弱し、チェリーの機構でも1万円程度はする。

この手のことを言い始めるとおきまりの話で、キーボードにそんなお金を出して意味あるのいう意見が一方から聞かれ、反対からいやいや案外重要な機器だからこだわるべきだという実践的なパソコンユーザーの声が聞こえ、その背後からパソコンおたくやガジェットおたくが一々の機構の説明を交えて熱烈にこれらをおすすめする顔をのぞかせているようである。

私はどのものの気持ちもわかるが、やはり前記真ん中のものであってそのとおりの意見である。

案外このあたりに注意が行かない人が多いように思う(別にかまわないが)。キーボードはパソコンとユーザーを日常物理的に繋ぐ唯一の機関でこれが仕事のしやすさに直接影響するのは当たり前であるから無頓着でいられない。他にも例えば筆記具、例えば自動車のタイヤ、例えば靴、こういった物と物、そしてのみならず物と人、人と人の接点にあるなにやらは常に重要で、影に隠れて実のところ一番のこだわりを与えるべき部分である。

さてまずキーボードが新しくなった。いいものはやはり打ちやすい。他にも同様の計画がある。
嬉しくなって、文字を打ち込む過程自体が目的となって、またついつい以上の駄文を記すに至った次第。

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