相続大全集

もしかして祖父母の財産を相続できないと思っていませんか?

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あなたには祖父母がいますか?祖父母はお元気ですか?祖父母には資産がありますか?
あなたの両親は元気ですか?両親には兄弟がいますか?
さてあなたは,祖父母の相続に関して,両親を飛ばして直接に相続人になるケースがあることを知っていますか?

唐突にたくさん質問し失礼しました。

結論から申し上げると,あなたは,祖父母の相続に関して,直接に祖父母の相続人になる場合があります。ここでは,そのことを,順番に説明していきます。

祖父母が亡くなった場合に誰が相続人になるのかは,法律が定めた相続順位によって決まります。当然ですね。さてその順位とは,次の通りです。

第1順位 子
第2順位 直系尊属
第3順位 兄弟姉妹
別格 配偶者

順位表の使い方はこうです。

  • 順位が先の者があればその順位の者だけが相続します。
  • 配偶者は別格で,常に,順位がトップの者と共同で相続人になります。

ところで,仮に,あなたには資産のある祖父がいたとします。その祖父は最近亡くなったか,又は近い将来亡くなる見込みだと想定しましょう(祖母は早くに亡くなっている)。

そのような場合において,あなたの親が元気で存命であれば,誰が祖父の相続人になるでしょうか。そうです,ご想像のとおり,あなたの親です。先の順位表に当てはめると,あなたの親は祖父から見て子であり,相続の第1順位に該当するので,あなたの親が祖父の遺産を相続することになります。

では,次のようなケースではどうでしょうか。

 

祖父母を相続するはずだった親が,祖父母より先に死亡したケース

親が祖父母より先に死亡した場合は,あなたが,祖父母の遺産を相続するはずだった親の地位を「代襲」して,直接に祖父の相続人になります。
「代襲」とは,代わりに,という程度の意味だと思ってください。
これが,あなたが祖父母の遺産を直接相続することができる典型的なケースです。

 

祖父母を相続するはずだった親が,相続欠格にあてはまるケース

こんなことは普通ないでしょうが,あなたの親が祖父を殺して処罰されたり,親の遺言書を偽造したりして,民法891条で決められている相続欠格に該当した場合も,同じくあなたが親の地位を「代襲」して,直接祖父の相続人になります。

 

祖父母を相続するはずだった親が,相続人廃除になったケース

これもめずらしいケースになりますが,あなたの親が祖父を虐待したり侮辱したり非行が過ぎたりしたので,祖父がこれに相続させたくないと思い家庭裁判所に相続人廃除を申請し,廃除の審判が降りた場合,親は相続権を剥奪されます。そのときも同じく,あなたが親を「代襲」して,祖父の相続人になることができます。

 

祖父母を相続するはずだった親が,自ら相続放棄したケース

では,祖父が亡くなった後で,あなたの親が自分で家庭裁判所に相続放棄の手続をし,これが認められた場合はどうでしょうか。

なんとこの場合は,あなたは祖父の代襲相続人になることができません。代襲相続人になることができるのは,法律に決められている場合だけですが,親が相続放棄をした場合にその子が代襲相続をすることができるとは法律に書かれていないからです。

 

まとめ

以上まとめると,あなたは,以下の場合に,代襲相続人として,直接に,祖父の遺産を相続できます。

  • 親が祖父より先に死亡したとき
  • 親が相続欠格に当てはまるとき
  • 親が相続人廃除されたとき

一方以下の場合には,祖父の遺産を相続することができません。

  • 親が祖父の相続について相続放棄をしたとき

例外的な場合は忘れてもらっていいでしょう。次の二つのケースを覚えておいてください。

  • 親が先に死亡したときは相続できる
  • 親が相続放棄したときは相続できない

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