相続大全集

借金は?遺産相続で引き継ぐものと引き継がないもの

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結論から言いましょう。あなたが相続をすると,「借金」ももれなく引き継ぎます。
※絶対というわけではありません。これについては別のところで書きます。

相続とは,亡くなった人に成り代わって,財産に関する一切の権利や義務を引き継ぐことです。権利だけではなく「義務」も引き継ぐので,当然「借金」も引き継ぐことになります。

「それは困ったな」「そういうことなら,相続するものと相続しないものをちゃんと調べておかないと危険だな」という声が聞こえてきました。そのとおりです。まさにそのとおりで,相続をするということは,プラスの財産(資産)も,マイナスの財産(負債)も全部まとめて引き受けることになるので,そもそも何が遺産となって何が遺産とならないのかをちゃんと調べておかないといけないわけです。
きちんと調べて,相続するのかしないのかを決めないといけないのですね。

さてもう一度,「何を相続するのか」について書いてある法律の条文をみておきます。こうです。
「相続人は,相続開始の時から,被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する。ただし,被相続人の一身に専属したものは,この限りではない」

まとめると,こうなります。

とにかく財産関係は,権利であろうが,義務であろうが引き継ぐ
ただし,身分関係と,特に個性が重要なものは引き継がない

改めてこれを見れば分かるように,相続をすれば,基本的にほとんどすべての権利や義務を引き継ぐことになるのです。

といっても具体的なものがパッと思いつかない方のために,相続されるものと,相続されないものを次のとおり簡単にまとめておきます。ここでは,これらについて,詳しく理解する必要はありません。こんなものなんだなと,眺めておいていただければ結構です。

 

相続されるもの

債権的なもの

債務

物権

  • 占有権
  • 所有権
  • 用益物権(地上権,永小作権,地役権)
  • 担保物権(抵当権,質権,留置権,先取特権)
  • その他の担保権(仮登記担保,譲渡担保)

 

相続されないもの

債権的なもの

  • 受取人が指定されている生命保険
    ※契約によって受取人が直接受け取るので相続の問題にはなりません。
  • 遺族給付
    ※法律によって受給者が直接受け取るので相続の問題になりません。
  • 死亡退職金
    ※規則や法律によって遺族が直接受け取るので相続の問題になりません。
  • 持分会社の社員権
  • 公益社団法人の社員権
  • 社団制又は契約で相続が認められていない預託制のゴルフ会員権
  • 著作人格権
  • 扶養請求権
  • 請求前の財産分与請求権
  • 代理の本人や代理人の地位
  • 使用貸借契約の借主の地位
  • 雇用契約の使用者や被用者の地位
  • 委任契約の委任者や受任者の地位
  • 組合契約の組合員の地位
  • 生活保護の受給者の地位
  • 公営住宅の賃借人の地位

債務

宗教関係

  • 祭祀財産(系譜・祭具・墳墓)
    ※相続ではなく,法律によって,祭祀主宰者が引き継ぎます。
  • 遺体や遺骨
    ※相続ではなく,法律によって,祭祀主宰者が引き継ぎます。
  • 葬儀費用
    ※相続財産からではなく喪主が自分で負担します。
  • 香典
    ※喪主が直接受け取るので相続の問題になりません。

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