相続大全集

生命保険(死亡保険)や生命共済(死亡共済)を受け取る請求方法はこうやってする

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生命保険(死亡保険)の請求方法

生命保険金がもらえる!

親から生命保険がどうたらこうたら聞いたことがあるけど,,,

親が亡くなって生命保険の手続きをどうしたらいいのか考えている方はこの記事に少し目を通してみてください。手続きは必ずしてください。しかも早めに。しかしまずもって,一体保険契約はどういう状態になっているのか,何をしなければならないのか,ある程度の理解をしてからのほうがよいでしょう。

では早速。

 

亡くなった親は「誰」ですか???

「誰って親ですよ」と,そういう意味ではありません。生命保険の関係者のうちのどの立場の人が亡くなりましたか?という意味です。生命保険の関係者,登場人物は次のとおりです。

  • 契約者=保険会社と契約して掛金を払う人
  • 被保険者=保険事故の対象になる人。この人が死んだら保険が出る
  • 受取人=まさに死亡保険金を受け取る人

 

保険契約者が亡くなった場合

保険契約者が死んだら,「生命保険契約に関する権利」相続の対象になります(基本的に保険契約は継続します。なお ※ )。「生命保険契約における契約者としての地位」です。保険金の支払いがある場合は当然にこの義務を承継します。また,保険契約を解約したら既払いの保険金をもとにした解約返戻金が生じるなら,この解約返戻金の請求権も承継します。つまり,今後,保険金を支払ったり,解約返戻金を受け取ったりする権利が相続対象になります。

この権利を誰が相続するのか共同相続人の遺産分割で決めて(契約を継続するのか解約するのかも含め),保険会社に手続きをお願いします。これが保険契約者が死んだ場合の処理です。今日の本題ではないのでこのくらいにしておきます。

※ 契約者=被保険者の場合は保険契約は継続せず終了に向かうので「被保険者が亡くなった場合」の手続きになります。

 

保険金の受取人が亡くなった場合

受取人が死んだら,受取人がいなくなってしまうので,契約者が保険会社にお願いして,新たな受取人を指定(受取人を変更)します。受取人を指定しないで放っておくと,受取人指定のない生命保険契約になるので,将来保険事故が生じた際の保険金の受取人は法定相続人の均等頭割りとなります。

 

被保険者が亡くなった場合

これが今日の本題です。保険契約が想定する保険事故が生じた場合。つまり親が被保険者になっていて,その親が死んで相続が開始し,配偶者や子供らが死亡保険金を受け取るようなケースです。この場合は保険契約の受取人が保険会社に対して保険金の支払いを請求し,そのお金を受け取って,保険契約はお終いです。

では,被保険者が亡くなって死亡保険金を請求して受け取る手続きの話を進めます。

 

生命保険金(死亡保険金)を請求する具体的な手続き

生命保険契約の被保険者が死亡して,受取人が保険会社に対して死亡保険金の支払いを請求し,それを受け取るまでの手続きの流れはおよそ以下のとおりです。

「保険証券等」の確認

まずはあなたのほうで,家に「保険証券」がないか確認してください。またその内容を確認してください。保険証券は有価証券ではないので,これを紛失していても死亡保険金の請求はできますが,重要事項が書かれているので当然あったほうがよいです。なお,最近の生命保険契約においては保険証券が発行されず,「契約内容の通知書」のような文書をもらっていることがありますので,その場合はその文書の内容を確認してください。

保険会社の窓口に連絡

保険会社には保険金請求に関するコールセンター等があるはずです。お手元の書類にそれが書いていなければ,保険会社のWEBサイトを見てみてください(契約者の方>保険金請求の手続き という感じになっているはず)。必ず連絡先の電話番号等が書いてあるので,そこに電話等をして連絡します。なお,保険会社等に連絡すると,次のようなことを質問されると思いますので,事実に沿って回答してください。保険証券や契約内容に関する書面を手元に置いて電話すると話がしやすいと思います。

  • 契約番号や証券番号
  • 死んだ人(被保険者)の名前等
  • 請求する人(受取人)の名前等
  • 死亡日
  • 死因
  • 死亡直前の状況
    など

保険会社から書類が送られてくる

そうすると,保険会社から,保険金請求に関する手続書類が送られてきます。これに必要事項を書き込んで押印し,さらに一緒に返送すべき添付書類を集めて,これと一緒に保険会社に返送します。保険金請求に必要な書類や手続きの方法は,すべてこの書類に書いてありますのでよく読みましょう。

保険会社に書類一式を返送する

保険会社に送り返さないといけない書類(保険金請求に関して必要となる手続書類)はだいたい次のような内容です。これを速やかに準備して,保険会社に封筒で送ります。

  • 保険証券
  • 死亡保険金請求書
  • 死亡診断書(又は死体検案書)の写し
  • 死んだ人(被保険者)の本人確認書類(※1)
  • 請求する人(受取人)の本人確認書類(※2)
  • 請求する人(受取人)の印鑑証明書

※1

死亡の記載のある戸籍謄本,戸籍附票の除票,住民票の除票などのうちから,保険会社が指定するもの

※2

戸籍等抄本,運転免許証,パスポート,健康保険証などのうちから,保険会社が指定するもの

保険金の送金と受取り

送った書類を保険会社がチェックして,問題なければ保険金が送金処理されます。送金の前に電話連絡があるかもしれません。着金を確認したら保険金の受取りは完了です。あとは明細書の送付を待ちます。

保険金の「支払明細書」の送付と保管

保険金の送金処理が終わったら,保険会社は,受取人に対し,「支払明細書」を送ってくれます。これが保険金受取りの証拠書類になりますのでしばらくは大事に保管してください。遺産相続(遺産分割)の話合いや,相続税の申告の際に必要になります。

 

生命保険金(死亡保険金)を受け取ったら次に考えること!

保険金を受け取る手続きは以上のとおりですが,保険金を受け取った人が考えておかないといけない問題があります。大きく分けると,それは二つ。

  1. 他の共同相続人にも保険金を分けないといけないのか?
  2. 生命保険金には相続税がかかるのか?

という問題です。

1番について別の言い方をすれば,「死亡保険金は相続財産になるのか」という問題になります。もし死亡保険金が相続財産になるのなら,受取人は保険金の全額を受け取ることができず,他の財産と合わせた遺産総額に対して法定相続分を主張できるに過ぎなくなります。対して保険金が相続財産ではないのなら,受取人は,保険金の全額を自分のものにしつつ,他の相続財産についても法定相続分を主張してそれなりの財産の分け前をもらうことができます。

2番の問題。2番の問題は1番の問題と関係するのかどうか,そして仮に保険金に相続税がかかるとしたら,その全額にかかるのか一部にかかるのか等の問題があります。

これらの問題は意外に複雑なので,別の記事にまとめておきます。保険金の受取人であるあなたは,ぜひこの記事にも目を通しておいてください。

生命保険金(死亡保険金)は相続財産になる?相続税がかかる?非課税枠は?この関係を説明します

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