相続大全集

未成年者でも遺言を書くことができるって知っていますか?

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未成年者の遺言能力

あなたは未成年者ですか?未成年者でも遺言書を書くことができるって知っていますか?そんなにあることじゃないけど,このページを見ているあなたなら,何かの理由でそんなことを考えているかもしれませんね。

ほかのところでも書きましたが,死後に自分の財産の行方を決める遺言書は,要式行為と言って,民法という法律で決まっている厳格な方法にしたがって作らないと法的な効力がありません。つまり無効です。少し細かいことを言うと,,,

  1. 遺言能力ある人が
  2. 一定の方式にしたがって
  3. 遺言事項について
    書いた(作成した)遺言書のみが有効となり,法的な効力が認められます。
  • 遺言能力とは遺言書を書く(作成する)ことができる人はどんな人かという問題です。
  • 一定の方式というのは,自分で書く自筆証書や,公証人役場で作成する公正証書という遺言書の種類ごとに,なにをどうすればいいかという具体的な手順が決まっているそのことです。
  • 遺言事項というのは,遺言書に書いて法的効力が認められる事項のことです。遺言書には何でも書けますが,そのうち法的効力が認められるのは,「遺言書に書くと法的効力があるよ」と法律に書いてあることだけです。

さて,未成年者が遺言書を書けるかどうかということは,その遺言能力に関係することです。未成年者が遺言書を書けるのなら,未成年者には遺言能力があると言えるし,未成年者が単独で遺言書を書くことが許されてないなら,未成年者には遺言能力がないと言えます。

結論を言えば,未成年者には遺言能力があります。ただし,次のように法律に書いてあるので条件付きで。

民法961条
満15歳に達した者は,遺言能力を有する。

ここでちょっと疑問を持つ人もいるのでは?一般に契約などの法律行為をするには,成人(二十歳)じゃないといけないと聞いている。未成年者は,親権者が代理してするか,親権者の同意を得ないと,ちゃんとした法律行為ができないと。それはそのとおりです。

しかし,遺言書についてはその例外になっています。遺言書に限っては,満15歳になっていれば,単独で,有効に遺言書を作成することができます。自筆証書遺言であっても,公正証書遺言であっても問題なくできます。そして,逆に言うと,遺言書に限っては,親権者があなたに代わって遺言書を書いたり,あなたの遺言書に同意したりする権利はありません。あなたのみが遺言書を書くことができる当事者なんです。未成年者でも,単独で有効に遺言書を書くことができる。これが結論になります。

未成年者が遺言書を書いたほうがいいケースなんかあるの?どんなケースが考えられるの?このことについて少しお話して終わりにします。

例)

あなたは18歳,両親は離婚し,母は家を出た。あなたは父親に育てられた。しかし父親は亡くなってしまい,あなたが預貯金と住宅を相続した。あなたは未成年なので,祖父母と一緒に暮らしている。母のことはよく思っていない。

あなたは難病をり患した。余命1年を宣告された。あなたは未成年ながら財産を持っている。あなたが死亡すれば,遺産は全部母親が相続することになる。しかしあなたはそれを許さない。祖父母や,場合によっては父の兄弟つまり叔父叔母に相続させたいと願う。

このようなとき,未成年のあなたは単独で遺言書を作成して,あなたの意思で,遺産の行く先を決めておくことができます。

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